院長あいさつ

院長:井上直之

免許・資格

日本小児科学会認定専門医
日本アレルギー学会認定専門医

所属学会

日本小児科学会
日本アレルギー学会
日本小児アレルギー学会
日本小児呼吸器学会

園医

私立晴見保育園
私立そよかぜハーモニー保育園
府中市立美好保育所
京王キッズプラッツ東府中

9年目の抱負。

 9年目に入りました。
院長の井上です。
去年から発生した新型コロナウイルスで人々の生活は非常に大きく変わったと思います。自分自身にも大きな変革があった年です。

コロナ渦ですが、いつも通りに患者さんが来院されて子供たちと触れ合うことがとても楽しい日々です。しかし、あまりにも患者さんが多いと、もどかしいのですが全員に対応する事は出来ません。そう思ってみると開院して8年以上たち、自分も年を8歳とったのだと実感しております。開業当初から、気持ちは負けていませんが、体力的に以前と同じようにはいきません。コロナ前でもそうでしたが、患者さん超過の際には受付を停止させて頂いております。しかし、受付人数も以前と同じと言うわけには参りません。非常に心苦しいのですが、直接お電話いただいても、直接来院されてもお断りすることが多くなっているのは存じ上げております。しかし、このホームページを見ていただいている熱心な保護者の方へ、自分の心境を知っていただければと想い、この内容をしたためました。

 自分の師匠である医師から「医は仁術」と言われたことを思い出します。
ちゃんと子供たちと向き合えているのだろうか?と、思うこともあります。
もう少し、ほんのもう少しだけ、子供たちと向き合うには、向き会うための時間を確保する必要があります。ご理解ください。

 少し前の話ですが、ひとり、悪性疾患を患っていましたが自分が気づけなかったお子様がいます。他の医療機関で、おかしいからと高度専門病院に紹介され治療されました。しかし、その子は今も後遺症で日常生活に不便を感じています。その子が、その後も当院に受診されることがあります。その子を診察するたびに申し訳ないと思っております。私から見れば一日に来院される患者さんの一人なのかもしれませんが、その患者さんにとっては、私は唯一の医師なのです。

 懺悔にも何にもなりませんが、ひとりでも見逃しが無いように、ひとりでも多くの命が助けられるように子供たちと向き合っていけたら…、と思っております。

2021.8

井上こどもクリニック院長:井上直之

【院長略歴】

平成13年3月
杏林大学医学部卒業
平成13年4月
杏林大学医学部付属病院小児科研修医
平成15年4月
康和会 久我山病院 小児科
平成17年4月
杏林大学医学部付属病院小児科 助手
平成18年11月
稲城市立病院小児科 医長
平成25年5月7日
井上こどもクリニック開院

当院の待ち時間について

風邪が流行る季節になると待ち時間が多くなってしまい、本当に申し訳ありません。
しかし、当院は時間をかけて患者さんの話をよく聞き、丁寧な診察と分かりやすい説明を心がけています。
小さいときからから医師になろうと決めていた自分はもう題名も思い出せない本の内容を覚えています。
「~ちゃんのお父さんは町の診療所の、お医者さんです。いつも患者さんで一杯です。でも、それでもゆっくり丁寧に診察してよく話を聞いてくれるのです。だからみんな先生を信頼しているし、先生に診てもらいたいので、ずっと待っています。」
そんな医師になりたくて医学部に入りました。子供が好きだという、単純な理由で小児科医になりました。
よく、「あの先生は開業して暇な最初のころはよく話を聞いてくれたのに、はやってくると話を聞いてくれない」。2006年~2013年まで7年間、府中市白糸台1丁目に住んでいた自分はそんな話をよく聞きまし、開業した諸先輩のそんな悪い噂も耳にします。
私は、開院当初から来院していただいている患者さんから、そんな事を言われないように、医師になった理由を忘れないように診察をしていきたいです。そのため、患者さんの話をよく聞いて、丁寧な診察と分かりやすい説明を心がければ心がけるほど、待ち時間はさらに長くなるという悪循環になります。しかし、患者さんの顔も見ずに、事務的に患者さんを「さばく」事が出来れば、待ち時間は短くできるし、クリニックの経営も良くなるでしょう。それでは、いままでの自分を否定することになりますし、そんな気はさらさらありません。
予約システムなどを利用していただき、待ち時間の短縮を図る一方で、クリニックとしても、今後も待ち時間を短縮すべく試行錯誤してまいりますので、よろしくご協力お願いします。