院長あいさつ

CONTENTS

院長が出席した研修会、学会の回顧録

  • ●2017.12.16-17(土~日) 日本アレルギー学会
     総合アレルギー講習会

    アレルギー学会によるアレルギーの専門講習です。発表ではなく講習(授業)のみです。アレルギー最先端の話題を有名な講師の先生が解説します。中身は多すぎて割愛させていただきます。

  • ●2017.11.19(日) 日本小児アレルギー学会

    特に最近の話題である、食物アレルギーを予防するには皮膚をきれいにすると予防できる。そんな研究試験のように決められた事項を厳格に守ることが出来ない場合どうするか?など、賛成反対の討議が印象的でした。実際多くの研究は指示される事項を厳格に守らない場合に研究対象から外されます。そして、その研究内容の結果は色々な解釈をすることができます。もともと目標としていた事項が予想した結果が出ない場合に2次的、3次的な目標を置きます。そして、研究には通常自己批判的な逃げ道と言っても良いと思われる限界を記載します。そしてその研究はすべての人がその研究結果通りになるわけではありません。ですので、成育医療センターで行われた食物アレルギーの発症予防のために湿疹を良くした方がメリットは多いでしょうが、研究対象者の様に湿疹を完全きれいにすることは非常に難しいと考えます。私の解釈としては、出来るだけ皮膚を綺麗にすることはメリットが多いと考えます、くらいのレベルでこの研究結果を解釈します。

  • ●2017.10.14(土) Pediatric Vaccine Conference

    最近のワクチンの話題です。海外に渡航される方、海外から帰国される方が最近多く受診されます。海外でのワクチンと日本のワクチンの現状についてさらに深く勉強出来た講演でした。

  • ●2017.9.27(水) 東京多摩皮膚科フォーラム

    主に成人のアトピー性皮膚炎の講演でした。皮膚科医、小児科医では診るポイント、年齢、重症度も違い特に成人の難治性アトピー性皮膚炎は非常に管理治療が困難だと感じました。

  • ●2017.9.20(水) 調布小児科医会研修会

    今回は日常診療で遭遇する神経筋疾患についてです。筋肉低下と神経については専門外ですが、乳児健診で非常に判断が難しいケースが多く経過観察が必要となります。特に歩行障害(歩き方)などは多くの相談を頂きますが、動画などを踏まえて様々な症例を見ることができ非常に勉強になりました。

  • ●2017.9.14(木) 多摩小児科医勉強会

    睡眠時無呼吸についての講演でした。当院のホームページにも掲載していますが、いびきは非常に重大なサインです。まずは当院でご相談ください。

  • ●2017.9.13(水) 東京ワクチンミーティング

    百日咳について最近の診断方法が変わってきていることが説明されました。従来の血液検査では不十分であることがあり、現在遺伝子検査であるLAMP法と言う検査があります。インフルエンザ同様鼻から綿棒で痛いです。そして、この検査法の欠点は患者さんにとって負担が増えるだけです。通常百日咳を単独で疑うことはなく咳が長く続く患者さんにその原因を探るために行うことがほとんどです。その場合、百日咳以外の検査は血液検査やレントゲンを行うため、百日咳もわざわざ痛い思いをする必要もなくは百日咳も血液検査で診断が可能ですので患者さんの負担が減ると考えます。ですから当院ではその検査キットを常備しておりません。必要であれば検査診断キットを検査会社から取り寄せる形(通常1~2日で届く)になります。

  • ●2017.9.2-3(土~日) 日本小児外来学会

    様々な外来で遭遇する疾患についての話題ばかりです。しかし、いつも専門分野であるアレルギーや呼吸器、鼻耳、皮膚疾患は得意なので聴講しません。小児整形外科の先生による乳児健診でよく診る股関節疾患や学校検診における運動器の話を主に勉強してきました。

  • ●2017.5.12(金) 稲城市小児臨床研究会

    今回は出身大学である杏林大学の吉野准教授の血液、腫瘍疾患に関する話題でした。主に貧血について、小児で鉄欠乏性貧血はありふれているからこそ、より正確な診断が必要であると説明されておりました。

  • ●2017.3.28(火) 多摩ワクチン学術講演会

    ロタウイルス、ポリオワクチンに関する内容でした。ロタウイルスワクチンには国内で2つの製剤が販売されております。それぞれの特性や飲ませ方などの説明がありました。どちらが良いとかではなく、自費のワクチンですがワクチンを接種することに意義があると考えます。

  • ●2017.3.9(木) 「小児呼吸器感染症診療ガイドライン2017」
     ガイドライン改定に関する講演会

    マイコプラズマ感染症についての話題でした。マイコプラズマは近年耐性菌と言って抗生物質が効きにくくなっている割合が増えています。これに対して適正な抗生物質の使用を心掛けることを強調されており増した。

  • ●2016.12.17~18(土~日) 日本アレルギー学会総合アレルギー講習会

    アレルギー学会によるアレルギーの専門講習です。発表ではなく講習(授業)のみです。
    アレルギー最先端の話題を有名な講師の先生が解説します。中身は多すぎて割愛させていただきます。

  • ●2016.11.25(木) 稲城市小児臨床研究会

    インフルザについての最新の報告です。毎年変わるインフルエンザの診療事情についての講演でした。

  • ●2016.8.27~28(土~日) 日本小児外来学会

    今年で2年目の学会出席です。
    この学会の特徴は、日常の外来に特化した内容だということです。
    便秘、予防接種、感染症などのありふれている疾患を対象としています。ほんとにそこまで知って治療、診断していますか?こういう治療もありますよ?と、いうものです。
    今回で再考させられたのは、おたふくの診断です。じつは臨床診断でおたふくと診断は困難のようです。われわれが今まで習ってきた、一般的に言われていたことはあまり有用な指標とはならないようです。今後は最低でも血液検査をしようと思います。

  • ●2016.7.21(木) 小児喘息、アレルギーセミナー

    アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息3題の講演がありました。
    アトピー性皮膚炎の発症予防、食物アレルギーの診断とピットフォール、近々出来るようになる検査方法などを聴いてまいりました。

  • ●2016.5.13(金~日) 日本小児科学会

    題名:再考 日本脳炎
    日本脳炎の予防接種が北海道で定期接種されます。これに伴って、日本脳炎についてのセミナーが行われました。現在では日本脳炎はもう診ることがほとんどない病気と思われます。しかし、それは環境が変わって蚊が少なくなったなども言われますが、予防接種のおかげであります。1966年では2000人の患者さんが発症していました。日本脳炎は死亡率20~40%、生存しても45~70%は後遺症を残すと言われています。いまだ日本脳炎は予防接種しないと、いつでも発症する可能性があると考えられます。皆さん、是非日本脳炎を接種してください。

  • ●2016.4.22(金)稲城市小児臨床研究会

    内容:小児の花粉症と口腔アレルギー症候群
    当院にも冬のインフルエンザ予防接種の応援に来てもらっている後輩の山本明日香Drによる講演でした。
    口腔アレルギー症候群とは、花粉症があるひとが果物を食べると口がかゆくなるアレルギーです。最近では成人だけでなく小児でも低学年から認められます。果物は加熱するとたんぱく質が変化するので食べられます。お困りの際はご相談ください。

  • ●2016.2.7(日) アレジオン点眼液記念講演会

    目のアレルギーを中心とした講演会でした。実際アレルギーの講演会はアレルギー専門医の私としては物足りないものが多いです。しかし、今回は眼科の先生が点眼液、軟膏を製造されることとなった経緯などから講演くださり、フレッシュな内容で知識が深まりました。特に、市販の人工涙液などの使い方などについて興味深いものがありました。

  • ●2016.1.26(火) One airway one disease seminar

    毎年出席しています。この講演会は大人の副鼻腔炎を中心に講演されています。特に成人の慢性副鼻腔炎の治療についてのポイントを学んで参りました。

  • ●2015.11.26(木) 知っておきたい目の治療

    眼科アレルギー疾患のみならず、通常の眼科疾患について学んで参りました。 感慨深かったのは、眼だけみてもアレルギー性か感染性なのか実は分からないと言う有名な眼科専門の先生のお話でした。市販のすっきりする目薬は添加物が多く、逆にその添加物が眼の症状を悪化させるためお勧めできないそうです。

  • ●2015.8.22-23(土~日曜日) 日本小児外来学会

    今年から始めて参加する学会であり、土曜日の診療は浜野医師に任せ、患者さんにはご迷惑をおかけしました。この学会はさすがに外来学会と言うだけあり、事務職、看護師などの発表が多く、クリニックでもそれぞれの職種の取り組みを学ぶことが出来ました。診療内容では予防接種の大切さ、湿潤療法(傷、火傷の新しい治療方法)、経口補水液の使い方など、順次ホームページ、院内掲示などで周知していこうと思いますが非常に良い刺激を受けました。今後スタッフともどもクリニックを良くするために出来ることに取り組んでいこうと思います。

  • ●2015.7.15(水) 調布小児科医会研修会
    「明日からの日常診療に役立つ小児神経疾患の診かた」

    数年前にも同じ講演を拝聴しました。さすがに忘れている部分があり再度復習になりました。特にアレルギー専門である自分にとって他分野の神経領域は非常に大切で新鮮でもあり明日からの乳児健診や発達の相談を適切に行えるようになった講演でした。

  • ●2015.7.23(木曜日) 小児喘息、アレルギーセミナー

    「進化の系統発生的かゆみのメカニズム」「乳幼児アトピー性皮膚炎のかゆみとQOL」「アトピー性皮膚炎の効果的なマネジメント」以上3人のアトピー性皮膚炎、アレルギーの第一人者である先生3人の講演がありました。明日からの患者さんのためになる話が多すぎて割愛させて頂きますが、非常に勉強になりました。

  • ●2015.6.27(土曜日) 多摩小児プライマリケア研究会

    「小児の漢方、うまくいくコツ」についてのご高名な小児漢方を得意分野とする先生の講演でした。当院でもアレルギー以外の慢性疾患の患者さんは多く数種類の漢方は以前より処方しておりました。しかし、飲ませ方、組み合わせなどのくふうの仕方や、新しく処方できそうな慢性疾患における漢方薬の位置づけなど、非常に勉強になりました。

  • ●2015.4.18-19(土~日曜日) 日本小児科学会

    大阪での学会で、多くの教育講演を聞いてまいりました。多くの先生方とお会いしディスカッションを行いました。内容はさすがに多すぎて割愛させて頂きます。

  • ●2015.4.11(土曜日) 多摩小児免疫薬理研究会

    「増加する『くる病』と紫外線、栄養」「小児アトピー性皮膚炎、乾燥肌とスキンケア」の2つの講演がありました。くる病とは骨の病気ですが、紫外線を浴びなさすぎるのも良くないし、栄養が偏っているのも良くないしバランスが大事だということでした。特に、福島では放射線事故の後に屋内でしか遊ばなくなったので、くる病が増加したと聞いております。身近な話題では5月くらいから隠れ紫外線の影響が言われるようになり、早期に日焼け止めを過剰に塗ったりすることで紫外線を完全に予防しすぎることの功罪でもあり、適度の日光浴は必要だと感じました。

  • ●2015.4.10(金曜日) 稲城小児臨床研究会

    稲城市の小児科医の集まりです。稲城市立病院で長く勤務していたこともあり、幹事の「もりこどもクリニック」の森直行先生のご厚意で毎回出席させて頂いております。稲城市立病院の後輩医師より周期性発熱という周期的に発熱する病気の発表、小児外科の先生から外科疾患の問題についてご講演がありました。特に舌小帯短縮症(舌の裏側についているヒダが短い)があると滑舌が悪くなりますが、早く治療しないと癖になりなかなか治らないので早めの治療を勧めておられました。今後当院でもそのように早期に対応していきます。

  • ●2015.1.30(金曜日) 三鷹小児内分泌臨床セミナー「ステロイドと成長障害:吸入ステロイドの影響を内分泌の立場から考える」

    喘息治療薬である吸入ステロイドが低身長を引き起こすという報告がされました。これによって喘息の治療が変わるとは思いませんし、多くの海外のアレルギー専門誌も強い懸念はないという立場をとっています。しかし、アレルギー専門医の立場と内分泌専門医の立場では考え方が異なるのではないかと思い、講演を拝聴してきました。最終的には内分泌専門医の立場からも喘息は死ぬ病気であるけれども低身長は死ぬ病気ではないので喘息の治療が優先されるとの見解でした。ただし、海外アレルギー専門誌でも吸入ステロイドは低身長をきたすことは多分間違いないだろうと言うことは認めており、多くの患者さんに喘息の適切な診断と治療が必要だと再確認をした講演でした。

  • ●2015.1.20 (火曜日) One Airway One disease Seminar

    鼻炎と喘息は密接な関係があり、これをOne Airway One diseaseと言います。この勉強会では成人を主に対象として、咳喘息、慢性副鼻腔炎の治療方法などの知識を深めてまいりました。当院でも慢性的な咳、鼻汁でお困りの患者さんが来院されるので成人の知識も深めておかないといけませんので非常に有意義でした。

  • ●2014.12.20-21(土-日) 日本アレルギー学会総合アレルギー講習会

    これは、アレルギー専門医を更新する際に必ず1回は受講しなければいけないものです。これも多くの講演を聞いてまいりましたので割愛します。
    喘息には色々なタイプがあります。治療に良好な反応を起こすタイプ、風邪をひくときだけ喘息が出るタイプなど。それらはそれぞれオーバーラップするし、治療反応も変わってくるので、結局のところ、誰にどの薬が効果的か、誰が治るのか?などは、結局わからないという残念な結論でした。

      
  • ●2014.11.8-9(土-日) 日本小児アレルギー学会

    多くの著名な先生方の発表、講演がありました。多すぎるので、割愛します。

    1. 早期のスキンケアがアトピー性皮膚炎を予防できる可能性がある。
    2. 風邪に伴うゼイゼイに喘息治療薬がすぐに必要である可能性がある。
    3. 海外の先生の講演では喘息と風邪の因果関係について。
    4. 大学の後輩のアレルギーを専攻している牧野先生による発表がありました。
    「CAP-RAST が陰性化し,除去解除後にアナフィラキシーを生じたカカオアレルギーの一例」

    などなど。多くの知識を取り入れることが出来ました。学会会場が三重県であり、前日から学会会場入りをしなければいけなかったため、前日の金曜日は夕方早期終了、土曜日休診など、患者さまにはご迷惑をおかけしました。

  • ●2014.9.21(日)Symposium for pediatrics

    多くの講演があり、割愛します。
    ワクチン、行動科学、鼻閉と睡眠、食物アレルギーup date、感染症、小児喘息
    などの多くの講演がありました。特に、「鼻閉と睡眠」の講演で、いつもアレルギー性鼻炎の方に鼻炎の症状があると学校での学力が低下すると言っていますが、睡眠不足とも関連しているようです。

  • ●2014.9.20(土) 多摩小児呼吸器研究会

    テーマ「乳幼児喘息における吸入ステロイドの是非」
    吸入ステロイドの使用方法について、「発作が出たときだけに吸入ステロイドを行った方が1年間を通しての使用量が少なく、悪化頻度にも差はなかった」とういう非常に有名な報告があり当院でも実践しておりました。しかし、喘息治療の根本は気管支でのアレルギー反応を毎日抑えることで、日常生活を喘息のない子供と同じように過ごせるようにすることが目標です。さらに、この毎日の治療により喘息死というものが非常に減少しました。発作が出た時だけの治療というものは、喘息死が多かった時代への逆戻りしている可能性があり、積極的には勧められないかもしれない。と、議論されておりました。