アレルギー疾患とその他の最新治療
B型肝炎予防接種の勧め
B型肝炎について自費でも予防接種をした方が良いのですか?
まずはB型肝炎につていのお話をしましょう。
B型肝炎は全世界で約4億人、日本での感染率は1%とされています。小児では出産時、乳幼児期において B型肝炎 に感染すると、90%以上が持続感染に移行します。更にそのうち約 90%は若年期(数年から20年以上まで様々)になると病気は安定化しますが、その間の感染力は非常に強いとされています。そして、残りの約 10%では慢性肝炎の状態が続き、年に約 2%の割合で肝硬変します。更に肝硬変は年に5~8%が肝細胞癌に進展し最終的には3人に1人が肝臓癌になると言われています。
B型肝炎は全世界で約4億人、日本での感染率は1%とされています。小児では出産時、乳幼児期において B型肝炎 に感染すると、90%以上が持続感染に移行します。更にそのうち約 90%は若年期(数年から20年以上まで様々)になると病気は安定化しますが、その間の感染力は非常に強いとされています。そして、残りの約 10%では慢性肝炎の状態が続き、年に約 2%の割合で肝硬変します。更に肝硬変は年に5~8%が肝細胞癌に進展し最終的には3人に1人が肝臓癌になると言われています。
でも輸血しなければ感染しないのではないですか?
以前は血液、体液を介しない限り感染しないと考えられておりましたが、近年その考え方は変容しています。まずは以前から知られている血液を介する感染経路として小児では、
①出産時に母親から
②輸血時(現在では皆無と言って良いと思われます)が有名です。しかし、新しい感染経路として
①家族内感染(父や兄弟からの感染)
②保育施設などでの施設内感染
③将来、成人における性行為感染が報告されています。
①出産時に母親から
②輸血時(現在では皆無と言って良いと思われます)が有名です。しかし、新しい感染経路として
①家族内感染(父や兄弟からの感染)
②保育施設などでの施設内感染
③将来、成人における性行為感染が報告されています。
え??保育園、幼稚園にいくだけで感染するのですか?
これらの新しい感染経路は目に見えない唾液、汗、涙から健常者の皮膚、粘膜に侵入して感染すると考えられています。日本でも相撲部屋、保育施設などでの集団感染が報告されています。特にアトピー性皮膚炎、乾燥肌などのこどもはより感染しやすいかもしれません。
B型肝炎ワクチンは無料で予防できますか?
日本では2016年10月から公費定期接種となっております。それまでに出生された全年齢は接種対象外です。ですので、下の子供は受けたけど上の子供は受けていないご家庭がたくさんあると思います。
効果はどうですか?
A:B肝炎ワクチンを3回接種することで将来の追加の接種が必要ないとされているところが費用対効果にとても優れている点だと思われます。免疫の数値は下がりますが一度獲得された免疫は数値が低下しても感染防御機能は記憶されており米国、欧州からは追加接種の必要性が無いと勧告されています。日本では施設によって異なりますが自費の場合3回合計18000円前後で一生B型肝炎のリスクと「おさらば」です。如何でしょうか?受けさせてみようと思いませんか?下の子は定期接種のため無料で受けられたけど、上の子は自費だから受けなくてよい…、なんて、ワクチンの兄弟格差を解消してあげましょう。
Q:わかりました。 !(^^)!
A:と、なって欲しいですね。(^_^;)
Q:わかりました。 !(^^)!
A:と、なって欲しいですね。(^_^;)
【備考】
一度免疫が獲得されものには追加接種の必要性がないと報告されているのは海外の製品であり、接種方法や接種量、接種期間も異なる場合があります。しかし、2019.8現在日本のガイドライン【報告1】では海外のデータを参考として追加接種は必要ないとします。
今回の内容は以下の報告の中で重複箇所が多く、以下の報告からまんべんなく引用しました。
【報告1】
題名 :日本環境感染学会 医療関係者のためのワクチンガイドライン 第2版
雑誌名:日本環境感染学会誌 29巻5号 P1-13
題名 :B肝炎診療ガイドライン 第3.1版 2019.3
出典 :日本肝臓学会
題名 :予防接種の実際 B型肝炎
雑誌名:臨牀と研究 96巻2号 P.177-182
2018.10現在の情報であり今後更新は随時行っていきます。
一度免疫が獲得されものには追加接種の必要性がないと報告されているのは海外の製品であり、接種方法や接種量、接種期間も異なる場合があります。しかし、2019.8現在日本のガイドライン【報告1】では海外のデータを参考として追加接種は必要ないとします。
今回の内容は以下の報告の中で重複箇所が多く、以下の報告からまんべんなく引用しました。
【報告1】
題名 :日本環境感染学会 医療関係者のためのワクチンガイドライン 第2版
雑誌名:日本環境感染学会誌 29巻5号 P1-13
題名 :B肝炎診療ガイドライン 第3.1版 2019.3
出典 :日本肝臓学会
題名 :予防接種の実際 B型肝炎
雑誌名:臨牀と研究 96巻2号 P.177-182
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