井上こどもクリニック東府中駅 徒歩3分。小児科・アレルギー科 井上こどもクリニック

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小児のいびきと扁桃腺アデノイド肥大

小児のいびきと扁桃腺アデノイド肥大についてのQ&A


q1
うちのこどもは、いびきが多いのですが病院に行ったほうが良いですか?
q1
うちのこどもは、扁桃腺が大きいので取った方が良いのでしょうか?
この2つの質問は全く違うことを質問しいていますが、実は関連があるのです。
これには、下の2つの報告が参考になると思います。こどものいびきは実は多彩な合併症をもたらします。例えば、記憶力、学習や注意力低下、多動、夜尿症、成長障害、高血圧など、夜間のいびきによる低酸素症がこれらの症状を引き起こします。特に小児の場合、いびきの最も大きな原因は扁桃アデノイド肥大です。ですので、扁桃肥大があった場合にはいびきを注意して観察、治療をしたほうが良いようです。
q1
どのくらいのいびきなら専門医療機関に行ったほうが良いのでしょうか?
いびきの音が大きいので心配です。
いびきは週に3回以上ある場合には注意が必要と言われており、その場合当院では高度医療機関の耳鼻科をご紹介します。しかし、こどものいびきは保護者から訴えが非常に少ないため、我々小児科医が肥満や扁桃腺肥大を診たときにこちらから尋ねなければいけないと考えられます。よくいびきの音が大きいのが心配ですと相談されますが音の大きさはあまり関係ありません。
q1
治療はどうなりますか?
扁桃腺だけでなくアデノイドも取った方が良いのではと言われたのですが?
これは、高度医療機関での相談となりますので詳細は割愛させていただきますが、この報告1では第一選択は扁桃腺アデノイド切除となっています。軽症の場合にはステロイド点鼻薬や内服でも対処可能の場合があります。 よく相談を受けるのですが、扁桃腺とアデノイドどっちも取った方が良いのか、片方だけで良いのか分かりませんと、言われることがありますが、両方切除が基本です。片方だけですと残っている方が再度悪化する原因となります。
q1
治療したら治りますか?
治療により合併症や症状の軽減や改善が報告されていますので早期発見し必要があれば治療が適切です。
【報告】
雑誌名:Pediatrics. 2012:714-55
題名:Diagnosis and management of childhood obstructive sleep apnea syndrome
(小児閉塞性睡眠時無呼吸症候群の診断と管理)

雑誌名:Aust Fam Physician. 2015 :352-5
題名:Sleep apnoea in the child
(小児の睡眠時無呼吸)


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