アレルギー疾患とその他の最新治療
SLIT舌下免疫療法の持続時間について
舌下免疫療法をやってみたい、現在治療中ですが、その効果は何年持続しますか?
以前、舌下免疫療法を何年継続してやるべきなのかを議論致しました。今回は、それが何年間持続するのか?についての報告です。現在治療中、これから治療される方も参考にしてください。
以前からの研究により、一部ですが効果の持続期間はその免疫療法の治療期間の長さに依存していることが分かっています。【報告1】 治療期間が長ければ長いほど効果持続期間は長いのです。今回注目した【報告2】は3、4、5年間の舌下免疫療法期間を比較し、舌下免疫を始める前の症状の50%に戻った時点を再燃と定義しました。すると3年間治療するとその後6年間持続「合計9年間」、4年間と5年間続けたものはその後7年間「合計11年、12年間」持続しました。 この報告の結論です。
①4年間以上の治療効果の持続は舌下免疫療法の期間と関連性がある。
②舌下免疫療法は4年間を推奨。
③気管支過敏性の改善「喘息にも効果がある」【報告1】も効果を認めた。
④再燃した後に再開した舌下免疫療法により、効果は直ぐに強く現れる。
以前からの研究により、一部ですが効果の持続期間はその免疫療法の治療期間の長さに依存していることが分かっています。【報告1】 治療期間が長ければ長いほど効果持続期間は長いのです。今回注目した【報告2】は3、4、5年間の舌下免疫療法期間を比較し、舌下免疫を始める前の症状の50%に戻った時点を再燃と定義しました。すると3年間治療するとその後6年間持続「合計9年間」、4年間と5年間続けたものはその後7年間「合計11年、12年間」持続しました。 この報告の結論です。
①4年間以上の治療効果の持続は舌下免疫療法の期間と関連性がある。
②舌下免疫療法は4年間を推奨。
③気管支過敏性の改善「喘息にも効果がある」【報告1】も効果を認めた。
④再燃した後に再開した舌下免疫療法により、効果は直ぐに強く現れる。
それでは、「4年間続ける」で良いですね?
前回の免疫療法を何年続けるか?と、同じ議論です。詳細は前回の免疫療法は何年続けるか?をご覧ください。多くのアレルギー専門医の先生方でさえ、この研究結果【報告2】をもって治療期間は4年間を推奨しています。同じ容量の薬剤ではないので同じ結果が得られるかどうかは不明ですので、以前の議論と同じで5年間を推奨いたします。
【まとめ】
この免疫療法の結果から読み取れることは。
①舌下免疫療法は一年目から徐々に症状の改善を認めます。
②5年間やれば7年間持続するので合計12年間は効果の持続を実感出来るでしょう。
③13年目に再度免疫療法を行うと効果の直ぐに強く感じられるでしょう。
④喘息にも効果はあります。「アレルギー性鼻炎に喘息を合併している方には一石二鳥ですね」
【まとめ】
この免疫療法の結果から読み取れることは。
①舌下免疫療法は一年目から徐々に症状の改善を認めます。
②5年間やれば7年間持続するので合計12年間は効果の持続を実感出来るでしょう。
③13年目に再度免疫療法を行うと効果の直ぐに強く感じられるでしょう。
④喘息にも効果はあります。「アレルギー性鼻炎に喘息を合併している方には一石二鳥ですね」
【報告1】
題名:Longlasting effect of sublingual immunotherapy in children with asthma due to house dust mite: a 10-year prospective study.
「ダニによる小児の気管支喘息に対する舌下免疫療法の長期効果:10年間の研究」
【報告2】
題名:Long-lasting effects of sublingual immunotherapy according to its duration: a 15-year prospective study.
「舌下免疫療法の治療期間と長期効果:15年間の研究」
今回分から雑誌名を省略いたします。
2020.5現在の情報であり今後更新は随時行っていきます。
題名:Longlasting effect of sublingual immunotherapy in children with asthma due to house dust mite: a 10-year prospective study.
「ダニによる小児の気管支喘息に対する舌下免疫療法の長期効果:10年間の研究」
【報告2】
題名:Long-lasting effects of sublingual immunotherapy according to its duration: a 15-year prospective study.
「舌下免疫療法の治療期間と長期効果:15年間の研究」
今回分から雑誌名を省略いたします。
2020.5現在の情報であり今後更新は随時行っていきます。
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