アレルギー疾患とその他の最新治療
スギ舌下免疫療法について
平成26年10月にスギ花粉症の舌下免疫療法治療薬「シダトレン®」が発売されます。
舌下免疫療法をご希望の方は、まず下記の案内をご覧ください。
スギ花粉の飛散が開始してからでは治療が効果的に開始できませんので、年内からの早期治療をお勧めします。 治療開始前に適応を決める検査などがありますので、まずは一度当院を受診して下さい。
スギ花粉の飛散が開始してからでは治療が効果的に開始できませんので、年内からの早期治療をお勧めします。 治療開始前に適応を決める検査などがありますので、まずは一度当院を受診して下さい。
スギ花粉症とは
スギ花粉症はくしゃみ、鼻水、目、鼻のかゆみといった症状だけでなく、睡眠障害、思考力低下、疲労などを引き起こし生活の質を低下させます。
そのスギ花粉症による経済損失は、医療費や医薬品などの医療関連費用と仕事ができないなど労働損失による間接費の合計で年間2,860億円と試算されています。
そのスギ花粉症による経済損失は、医療費や医薬品などの医療関連費用と仕事ができないなど労働損失による間接費の合計で年間2,860億円と試算されています。
スギ花粉症の対処法や治療には、
①スギ花粉の除去・回避 ②薬物療法
③免疫療法 ④手術療法
などがあります。 それぞれの対処法や治療の特徴について紹介します。
①スギ花粉の除去・回避 ②薬物療法
③免疫療法 ④手術療法
などがあります。 それぞれの対処法や治療の特徴について紹介します。
①スギ花粉の除去・回避
外出時にマスクやメガネを着用する、洗濯ものは屋内に干す、掃除の際は、濡れ雑巾やモップで床を拭くなどの方法で、スギ花粉から身を守ったり、家に持ち込む花粉を減らします。
②薬物療法
現在、スギ花粉症治療に用いられる薬はたくさんあり、内服薬、点眼、点鼻薬に分かれます。小児を含め最近では眠くなりにくい内服薬が多く発売されておりそれらを選択することでの思考力、集中力、判断力、作業効率の低下などを軽減することが可能です。
③免疫療法
スギ免疫療法は、アレルギーの原因となるスギのエキスを少量から患者さんに投与することで体を慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。
スギ免疫療法は、「花粉症を治す」または「長期にわたって花粉症の症状を抑える」ことが期待できます。
スギ免疫療法は、「花粉症を治す」または「長期にわたって花粉症の症状を抑える」ことが期待できます。
④手術療法
主に鼻づまりの症状が強い成人の患者さんを対象にした治療法で、小児では一般的に行われません。
レーザーによる手術では、麻酔をした鼻の粘膜にレーザーを照射して粘膜を焼くことで、アレルギー反応を起こしにくくし症状を一時的に軽減します。 しかし粘膜は再生してきますので、再び症状は出現するようになります。
レーザーによる手術では、麻酔をした鼻の粘膜にレーザーを照射して粘膜を焼くことで、アレルギー反応を起こしにくくし症状を一時的に軽減します。 しかし粘膜は再生してきますので、再び症状は出現するようになります。
治療はどうやって行うの?
シダトレン®というスギ花粉のエキスが発売されます。舌の下にこの液を滴下し、舌の下に保持したまま2分間そっとしておき、その後に飲み込みます。これを最初の2週間で徐々に増やしていき、3週目からは同じ量の薬を毎日舌下投与します。1回目の舌下投与は医療機関で行ないますが、以降は毎日自宅で行ないます。
通院はどれくらい必要なの?
2015年10月1日から長期処方が解禁されましたので、月に1回の通院となります。
治療期間はどれくらいかかりますか?
一般的に3~5年といわれていますが、当院では5年間が望ましいと考えます。
治療効果の持続効果はどれくらいですか?
3年間の治療では、1年間は確実に目、鼻症状が軽減し、終了後も約7年間は症状の軽減が持続すると考えられています。
4~5年間治療をすると約8年間治療効果の継続が認められます。
副作用
アレルゲン免疫療法は、アレルゲンを投与することからアレルギー反応が起こる可能性があり、場合によっては、アナフィラキシーという重い副作用が現れることもあります。 しかし、舌下免疫療法の場合、その頻度は非常に低く約1億回に1回アナフィラキシーの発生が起こると考えられていますが、死亡例はありません。
引用:「アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法の実際と対応 一般社団法人 日本鼻科学会編」
※2014.9現在の情報であり今後更新は随時行っていきます。
引用:「アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法の実際と対応 一般社団法人 日本鼻科学会編」
※2014.9現在の情報であり今後更新は随時行っていきます。
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