携帯電話・パソコンからも予約をとることができます。
初診の方でもご利用いただけます。 予約ページへ▶
乳児へのインフルエンザワクチンの効果
乳児へのインフルエンザワクチンは効果がありますか?
以下の報告によると、推奨する報告と推奨しない報告に分かれます。
まずは、根本的なお話として日本のインフルエンザワクチンはスプリット型というワクチンです。このワクチンは理論上、免疫学的には乳幼児への効果が出ない、出にくいワクチンです。ちなみに、海外と日本では前述したワクチンの種類(スプリット型)や製造方法(例えば日本では鶏卵から製造されるなど)が異なるので私は海外での有効性の報告や推奨は特に乳児では全く参考にならないと考えます。
推奨しない報告ではやはりこのスプリット型であることを問題視しています。その代わり、
①妊婦さんからの移行免疫による6か月未満への予防
②学童や成人への集団接種や家族内での接種により乳児を間接的に守ってあげるほうが大切だとしています。
反対に推奨するのは国内で行われた6~12ヵ月のインフルエンザ予防接種が有効であった報告を引用しています。しかし、スプリット型の問題点は認め、更に前述した①と②も大切だと訴えています。
以上の報告から、当院は以前からのスタンスを変えません。
当院では一人っ子で、かつ6ヵ月に近い乳児で初めてのインフルエンザシーズンを迎える乳児には積極的には勧めません。
しかし、よく風邪をひく、兄弟がいる、合併症を持っている、保育園に通園している項目に1個でも当てはまる乳児に関してはむしろ積極的に勧めます。
題名:乳児へのインフルエンザワクチンの是非(賛同派)
Source: 小児科臨床 70巻3号 Page382-387(2017.03)
題名:乳児へのインフルエンザワクチンの是非(否定派)
Source: 小児科臨床 70巻3号 Page378-381(2017.03)
CONTENTS